みなさん、こんにちは!業務ハックLabの「よう」です。
8月に入って、こちら静岡もいよいよ本格的な猛暑になってきました。エアコンの効いた部屋でリリースノートを追いかけるのが、この時期の私の定番になっています。
📅 2026年08月06日時点の情報です。
本記事はアップデート情報をAIを活用して収集・整理しています
📌 今週の要点(TL;DR)
- Microsoft 365 Copilot: SharePoint list support in Agent Builder がGA。1エージェント1リスト・最大20,000アイテムまでナレッジソースにできます。
- Microsoft 365 Copilot: Copilot in SharePoint が自然言語でのソリューション構築に対応。サイト作成が現場主導に。
- Microsoft 365 Copilot Chat: Lists in Context IQ でSharePointリストをプロンプトのグラウンディング対象に指定可能に。
- Copilot Cowork: Customizeタブでスキル・プラグインを作成し、組織内の特定メンバーへ共有できるように。
- Copilot Notebooks: .txt / .rtf の参照対応が7月に展開済み。.md は8月展開予定です。
⚡ 注目: SharePoint list support in Agent Builder(新規)
Microsoft 365 Copilot の Agent Builder で、SharePoint リストをエージェントのナレッジソースとして指定できるようになりました。1つのエージェントにつき指定できる SharePoint リストは1件、最大20,000アイテムまで参照できます。ほかの種類のナレッジソースとの併用も可能です。
- リリース状態: 一般提供(GA、段階的ロールアウト)
- リリースノート掲載日: 2026-07-29
- ※2026年7月15日から7月29日までにリリースされた更新として掲載
- 対象サービス: Microsoft 365 Copilot Agent Builder
- 対象プラットフォーム: Windows / Web
- Roadmap ID: 561920
- 主な数値仕様: 1エージェントにつき SharePoint リスト1件、最大20,000アイテム
- 制限事項: リストの添付ファイル・ルックアップ列は非対応
- 参考: Microsoft 365 Copilot release notes
これまで Agent Builder のナレッジソースといえばドキュメント中心で、「台帳」や「マスタ」のような構造化データを扱おうとすると一気にハードルが上がっていました。それが、SharePoint リストをそのままナレッジソースとして指定できるようになったわけです。社内の備品管理リストや FAQ 一覧を、そのまま Q&A エージェントの回答根拠にできる、と言えばイメージしやすいでしょうか。
ただし、制約もはっきりしています。1つのエージェントから直接参照できる SharePoint リストは1件までで、アイテム数は最大20,000件。さらに、添付ファイルとルックアップ列は現時点では参照できません。ほかの種類のナレッジソースは併用できますが、複数の SharePoint リストを串刺しにしたい、というニーズは当面おあずけです。また、一般提供の機能ではあるものの、Microsoft 365 Copilot の機能は段階的に展開されます。そのため、テナントやユーザーによっては、すぐに選択肢が表示されない可能性があります。
💡 活用アイデア: 部門の問い合わせ履歴をリスト化しておけば、「過去に同じ問い合わせはあった?」と聞くだけで、蓄積された情報をもとに回答してくれるエージェントを作れます。高度なリレーションや業務処理を必要としない、FAQ、備品台帳、製品マスタ、申請状況一覧など、検索・参照中心の小規模な構造化データであれば、Dataverse を持ち出さずに SharePoint リストで完結させる選択肢が、より現実的になりました。
⚡ 注目: Copilot in SharePoint での自然言語によるソリューション構築(新規)
Copilot in SharePoint により、SharePoint スタートページの「Build」ノードから、自然言語で SharePoint ソリューションを計画・構築できるようになりました。作りたいものを文章で説明すると SharePoint サイトが生成され、内容をレビューしたうえでカスタマイズできます。
- リリース状態: 一般提供(GA、段階的ロールアウト)
- リリースノート掲載日: 2026-07-29
※2026年7月15日から7月29日までにリリースされた更新として掲載 - 対象サービス: Copilot in SharePoint
- 対象プラン: Microsoft 365 Copilot
- 対象プラットフォーム: Web
- 参考: Microsoft 365 Copilot release notes
手順はシンプルです。SharePoint スタートページの「Build」ノードを開き、「今日は何を作りますか?」と尋ねるテキストボックスに、作りたいサイトやその目的を自然言語で説明するだけ。あとは生成された SharePoint サイトを確認し、必要に応じて調整します。サイトテンプレートを探して、Webパーツを一つずつ並べていた頃を思い出すと、なかなか隔世の感がありますね。
一方で、情シス目線では手放しで喜べない面もあります。現場が簡単にサイトを作れるようになるということは、適切なルールがなければ、用途の重複したサイトや管理者不在のサイトが増える可能性もあるからです。誰にサイト作成を許可するのか、命名規則や所有者、機密情報の取り扱い、利用終了後の棚卸しをどうするのか。こうしたサイト作成・運用ポリシーは、この機能が自社テナントに届く前に一度見直しておきたいところです。
なお、一般提供の機能ではあるものの、Microsoft 365 Copilot の新機能は段階的に展開されます。そのため、テナントやユーザーによっては「Build」ノードがまだ表示されていない可能性があります。
💡 活用アイデア: プロジェクト立ち上げのたびに情シスへ依頼していた SharePoint サイトの作成を、一定のガバナンスのもとで現場主導に切り替えられます。プロジェクトサイト、部門ポータル、イベント運営サイトなど、目的や必要な情報を文章で伝えてたたき台を作り、現場で調整する運用にすれば、情シスは個別のサイト作成作業ではなく、テンプレートやルールの整備に注力しやすくなります。
Lists in Context IQ(新規)
Microsoft 365 Copilot Chat の Context IQ メニューから、SharePoint リストを名前で検索・選択し、プロンプトのグラウンディング対象に指定できるようになりました。質問の参照範囲を特定のリストに絞ることで、関係のない情報が混ざりにくくなり、より関連性の高い回答を得やすくなります。データへのアクセスには、既存の Microsoft 365 のセキュリティ・コンプライアンスポリシーが適用されます。
- リリース状態: 一般提供(GA、段階的ロールアウト)
- リリースノート掲載日: 2026-07-29
※2026年7月15日から7月29日までにリリースされた更新として掲載 - 対象サービス: Microsoft 365 Copilot Chat
- 対象プラン: Microsoft 365 Copilot
- 対象プラットフォーム: Web
- Roadmap ID: 422308
- 参考: Microsoft 365 Copilot release notes
使い方はシンプルです。Copilot Chat で Context IQ メニューを開き、SharePoint リストを名前で検索して選択するだけ。あとは、そのリストに参照範囲を絞った状態で質問できます。これまでは Copilot Chat から特定の SharePoint リストを直接指定できませんでしたが、今回の対応により、リスト内の情報を対象にした単発の検索や確認がしやすくなりました。
上で紹介した Agent Builder の SharePoint リスト対応と合わせると、今週は「SharePoint リストが Copilot の参照先として本格的に認められた週」と言ってよさそうです。繰り返し使う用途や部門向けの仕組みにするなら Agent Builder、エージェントを作るほどではない単発の調べものなら Context IQ と、用途に応じた使い分けができます。
なお、リストを指定したからといって、ユーザーが本来アクセスできない情報まで参照できるようになるわけではありません。Copilot Chat が扱えるのは、そのユーザーに閲覧権限があるデータです。リスト内に機密情報や個人情報を保存している場合は、Copilot 側に新しい制御を設けるというより、SharePoint 側のアクセス権や共有範囲が適切かを改めて確認しておきたいところです。
また、一般提供の機能ではあるものの、Microsoft 365 Copilot の新機能は段階的に展開されます。そのため、テナントやユーザーによっては Context IQ メニューに SharePoint リストがまだ表示されない可能性があります。
💡 活用アイデア: 「案件管理リストの中で、今月中に納期を迎えるものを教えて」「問い合わせ管理リストから未対応の項目を整理して」といった聞き方ができます。エージェントを作るほどではない単発の調べものや、その場で特定のリストに絞って確認したいケースでは、こちらのほうが手軽です。
Word・Excel・PowerPoint エージェントの @メンション追加(新規)
Microsoft 365 Copilot Chat のプロンプト内で、Word・Excel・PowerPoint の各エージェントを @メンションして呼び出せるようになりました。Copilot アプリを離れることなく、文書・スプレッドシート・プレゼンテーションを作成できます。
- リリース状態: 提供中
- 展開時期: 2026年7月にロールアウト
- 対象サービス: Microsoft 365 Copilot Chat
- 対象プラン: Microsoft 365 Copilot
※公式記事の当該項目には、ライセンス要件の個別記載なし - 参考: What’s New in Microsoft 365 Copilot | July 2026
Word・Excel・PowerPoint の各エージェントはすでに利用できたので、今回の変更は「呼び出し方」の改善です。とはいえ、メニューを探しに行かずに @ を打つだけで呼べるというのは、日々の積み重ねで効いてくるタイプの改善だと思います。(こういう「導線が1手減る系」のアップデート、僕はけっこう好きです。)
💡 活用アイデア: チャットで議論した内容を、そのまま「@Word で議事録にして」と渡せます。
Copilot Cowork のスキル/プラグイン作成・共有(新規)
Copilot Cowork の「Customize」タブから、スキルとプラグインを作成・アップロードし、組織内の特定メンバーへ共有できるようになりました。共有後も所有者は本人のままで、以降の編集内容は共有先へ自動的に反映されます。
- リリース状態: 提供中
- 展開時期: 2026年7月にロールアウト
- 対象サービス: Copilot Cowork
- 課金: 使用量ベース課金の対象
※利用条件や課金設定は自社テナントで要確認 - 対応ファイル形式: スキルは .md / .zip / .skill、プラグインは Claude または Open-Plugin の zip
- 参考: What’s New in Microsoft 365 Copilot | July 2026
スキルの追加方法は2通りで、ガイド付きの「Create new」フローを使うか、.md / .zip / .skill ファイルをドラッグ&ドロップして「Upload skill」するか。プラグインについては、Claude または Open-Plugin の zip が公開可能なパッケージへ自動変換され、同梱されたスキルや MCP コネクタもまとめて取り込まれます。(Markdown ファイルがそのまま業務ナレッジの単位になる、という発想は、使ってみると想像以上に手になじみます。)
共有の仕組みも実用的です。共有後も所有者は本人のままなので、手順を更新すれば、その変更が共有先へ自動的に反映されます。(属人化しがちな「あの人だけが知っている手順」を、更新責任つきで配れるようになった。業務ハック的には、ここが今回いちばんおいしいポイントだと思います。)
なお、対象は Copilot Cowork であって、Copilot Chat 全般ではない点はご注意ください。Cowork は使用量ベース課金の対象となるため、組織へ展開する際は、利用範囲や支出上限、アラートなどのコスト管理もセットで考えたいところです。
💡 活用アイデア: 月次レポートの作成手順を1つのスキルにまとめて共有すれば、担当者が変わっても同じ手順と品質で回せます。手順が変わった場合も、所有者がスキルを更新すれば共有先へ反映されるため、古い手順書が残り続ける問題も減らせそうです。
Copilot Notebooks の Markdown / TXT / RTF 参照対応(新規)
Copilot Notebooks が Markdown(.md)・TXT(.txt)・RTF(.rtf)ファイルを、ノートブックの参照ソースとして追加できるようになりました。TXT と RTF は2026年7月に展開済みで、Markdown は2026年8月に展開予定です。
- リリース状態: TXT・RTF は提供中、Markdown は2026年8月にロールアウト予定
- 展開時期: TXT・RTF は2026年7月
※Markdown の具体的な展開日・完了日は未記載 - 対象サービス: Copilot Notebooks
- 対象プラン: Microsoft 365 Copilot
※公式記事の当該項目には、ライセンス要件の個別記載なし - 対応拡張子: .md / .txt / .rtf
- 参考: What’s New in Microsoft 365 Copilot | July 2026
想定用途として公式に挙げられているのは、ソフトウェアドキュメント、動画の文字起こし、リッチテキストのメモなどです。(要するに「Office 形式になっていない、でも中身は重要」なテキストたちですね。)ここで見落としやすいのが、Markdown だけ展開時期がずれていること。2026年8月時点でまだ使えなくても、段階的な展開途中である可能性があります。
💡 活用アイデア: 会議の文字起こしテキストをノートブックに集約すれば、プロジェクトの経緯をまとめて振り返れます。
今週の所感
今週の Microsoft 365 Copilot は、ひとことで言えば「SharePoint リストが Copilot の参照先として本格的に認められた週」でした。Agent Builder のナレッジソース対応と Copilot Chat の Context IQ 対応が同じタイミングで出てきたのは、おそらく偶然ではないと思います。
業務ハック目線で言うと、これは「Dataverse か SharePoint リストか」の判断基準が少し変わった、ということです。これまでは AI に構造化データを参照させるとなるとハードルが上がりがちでしたが、検索・参照が中心で、20,000アイテムに収まる規模なら、SharePoint リストのままで十分に戦える場面が増えました。(既存のライセンスや権限設計を生かしやすいので、小さく始めるならこちらが圧倒的にラクです。)
一方で、Copilot in SharePoint の自然言語によるサイト構築は、便利さとガバナンスがきれいに反比例するタイプの機能でもあります。使えるようになる前に、サイト作成の権限や申請フロー、命名規則、所有者の管理を見直しておく。これが今週いちばんの実務タスクかもしれませんね。
それでは皆さん、良い業務ハックライフを~


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