みなさん、こんにちは!業務ハックLabの「よう」です。
お盆前後で少しペースが落ち着く時期ですが、Microsoftのアップデートは相変わらず流れてきています。(休み明けにまとめて追いかけるの、地味にしんどいんですよね……)
📅 2026年8月12日時点の情報です。
本記事はアップデート情報をAIを活用して収集・整理しています
📌 今週の要点(TL;DR)
- Microsoft 365 Copilot: マルチテナント エージェント管理が Microsoft 365 管理センターでパブリックプレビュー開始。顧客テナントや子会社テナントのエージェントを1つの画面から管理できます。
- Microsoft 365 Copilot: Copilot Notebooks の Capture が Android 版 OneNote に拡大。音声・画像・メモを1セッションで記録し、構造化された Copilot ページを自動生成します。
- Microsoft 365 Copilot: Android 版 OneNote の Copilot チャットペインと要約機能が、8月中旬に一般提供の展開開始へ。7月末開始から後ろ倒しになりました。
- Microsoft 365 Copilot: クラシック Outlook のユーザー主導 Copilot インサイトが、9月初旬〜9月末の一般提供に変更。約3か月の後ろ倒しです。
⚡注目: マルチテナント エージェント管理(新規)
Microsoft Agent 365のマルチテナント エージェント管理が、現在プレビューで提供されています。統治する側のテナントから、被統治テナントのエージェント インベントリを一元的に参照・管理できる機能です。
- リリース状態: Preview
- 関連発表日: 2026-08-10(Microsoft Entra Tenant Governanceの一般提供発表日)
- 対象プラン: ガバナンス関係の確立には、統治側テナントにMicrosoft Entra Tenant Governanceライセンスが必要です。また、エージェント アクティビティとリスク インサイトの参照には、被統治側テナントにMicrosoft Agent 365ライセンスが必要です。
- 前提条件: Microsoft Entra管理センターでのガバナンス関係の確立(Microsoft Entra Tenant Governanceは2026年8月10日に一般提供が発表)
- 参考: Microsoft Entra Tenant Governance is now generally available
ポイントは、これが「Microsoft 365 Copilotの機能」ではなく、Microsoft Agent 365のガバナンス機能として提供されている点です。Entra管理センターで統治側と被統治側のガバナンス関係を確立しておくと、管理者はMicrosoft 365管理センターから被統治テナントのエージェント インベントリとアクティビティを参照し、リスクの高いエージェントを特定し、エージェントのインストールやブロックまで実行できます。ガバナンス関係は最小権限のクロステナント委任管理を基盤としており、管理操作は付与された権限の範囲で実行されます。(エージェントが増えるほど「誰が作ったか分からないエージェント」問題が効いてくるので、テナントをまたいで棚卸しできるのは大きいです。)
💡 活用アイデア: グループ会社ごとにテナントが分かれている組織では、まず「どのテナントにどんなエージェントが存在するか」を可視化するところから始めると効果的です。統治側と被統治側で必要なライセンスが異なり、利用する機能によって要件も変わるため、検証前に適用範囲を必ず確認しておきましょう。
Microsoft 365 Copilot 導入向けセキュリティ・コンプライアンス特典の更新(新規)
Microsoft 365 Copilot導入時のデータ保護を後押しするCSPパートナー向け特典が更新され、Business Premium向けMicrosoft Purview Suiteの50%オフが2026年12月31日まで延長されました。
- 提供状況: 提供中(期間限定オファー)
- 案内日: 2026-08-06
- 対象プラン: Business PremiumをMicrosoft 365 Copilot BusinessまたはMicrosoft 365 Copilotと併せてライセンスする顧客
- 参考: August 2026 announcements – Partner Center announcements
こちらはパートナー向けの価格施策ですが、「Copilotを入れるならPurviewもセットで」というMicrosoftの姿勢が価格面にはっきり出ている点は読み取っておきたいところです。あわせて、Microsoft 365 E3/E5とDefender Suite・Purview Suiteを対象とした割引も2026年9月30日まで継続されます。対象顧客や契約期間などの条件があるため、提案前に最新の適格性を確認する必要があります。
💡 活用アイデア: Copilotの展開計画を立てる段階で、データ保護やガバナンスの予算も同じタイミングで確保しておくと、導入後の手戻りを減らせます。期間限定オファーのため、対象条件と契約期限を確認しながら提案スケジュールを組むのがよさそうです。
⚡注目: Copilot Notebooks の Capture が Android 版 OneNote へ拡大(新規)
Copilot NotebooksのCaptureが、まずiPhone版OneNoteに展開され、ほかのエンドポイントにも順次拡大します。1セッション内で音声の文字起こし、画像の撮影、テキストメモをまとめて記録し、終了後にMicrosoft 365 Copilotが構造化されたCopilot Pageを自動生成します。
- リリース状態: 段階的に展開中
- リリース日: このページでは明記なし
- 対象プラン: Copilot Notebooksの利用にはMicrosoft 365 Copilotライセンス、ノートブックの作成にはアクティブなSharePointまたはOneDriveライセンスが必要です。Copilot Notebooks自体はMicrosoft 365 Personal/Family/Premiumでも利用できますが、Captureは職場・学校のEntra IDアカウントを使用する商用Microsoft 365ユーザー限定です。
- 管理者制御: 「Capture in Copilot Notebooks for mobile devices Cloud Policy」でモバイルデバイスにおけるCaptureの利用を管理可能
- 参考: Capture conversations and ideas on the go in Microsoft 365 Copilot Notebooks
生成されたCopilot Pageには、文字起こし、写真、入力したメモに加えて、AIが抽出した主要なインサイトが含まれ、選択したCopilotノートブックに保存されます。保存後は既存のノートブック コンテンツと合わせて、質問への回答やプレゼンテーション、文書、マインドマップ、音声概要などの作成に活用できます。(対面の打ち合わせやホワイトボード前の議論を、スマートフォン1台でまとめて構造化できるのは素直に便利です。)
音声はリアルタイムの文字起こしに使用され、処理後は保持されません。話者分離に使用するデータも文字起こし後に削除されます。一方、Captureを使って会話の文字起こしや写真撮影を行う前に、適用される法令に従ってすべての参加者から適切な同意を得る責任は利用者側にあることが明記されています。
💡 活用アイデア: 現場での立ち話やホワイトボード セッション、工場・店舗の巡回メモなど、これまでテキスト化されずに消えていた情報の受け皿として活用できます。運用開始前に、録音・撮影に関する社内ルールの確認と、管理用Cloud Policyの設定をセットで進めておきましょう。
⚡注目: Android 版 OneNote の Copilot チャットペインと要約機能(更新)
Android版OneNoteに、Copilotを使ったSummary(要約)とQ&A機能が追加されます。長いページから簡潔で読みやすい要約を生成し、ノートの内容に関する質問への回答をOneNoteモバイル内で取得できるようになります。
- リリース状態: 開発中(General Availability予定)
- リリース時期: 2026年8月に展開開始予定
- 対象製品: Microsoft Copilot(Microsoft 365)、OneNote
- 対象環境: Android、Worldwide(Standard Multi-Tenant)
- 参考: Microsoft 365 ロードマップ ID 422323
長いページの要点を短く自然な文章にまとめられるほか、ノート内から直接質問し、リアルタイムに回答を得られるようになります。情報を探すために長いページを読み返したり、別のアプリに移動したりする手間を減らし、モバイル環境でもノートの内容をすばやく把握・活用できるようになる機能です。(移動中にスマートフォンで議事メモの要点だけ確認したい場面では、かなり相性がよさそうです。)
なお、ロードマップ上のリリースフェーズはGeneral Availabilityですが、2026年8月13日時点の状態はIn developmentです。展開開始時期は2026年8月と案内されており、具体的な開始日や完了日は掲載されていません。また、ロードマップの最終更新日は2026年7月20日となっています。
💡 活用アイデア: 移動中や外出先で、議事メモや調査ノートの要点だけをスマートフォンから確認したり、その場でノートの内容について質問したりする使い方が現実的です。
iOS版Microsoft 365 CopilotアプリのNotebooksデザイン刷新(新規)
iOS版Microsoft 365 CopilotアプリのNotebooks体験が刷新され、関連するチャット、生成コンテンツ、参照資料を永続的なAIワークスペースにまとめられるようになります。ノートブックに蓄積されたコンテキストをCopilotが回答の根拠として利用するため、セッションが変わるたびに最初から説明し直すことなく、作業を継続できます。
- リリース状態: 開発中(General Availability予定)
- リリース時期: 2026年8月に展開開始予定
- 対象製品: Microsoft 365 Copilotアプリ
- 対象環境: iOS、Worldwide(Standard Multi-Tenant)
- 参考: Microsoft 365 ロードマップ ID 566318
関連するチャット、Copilotが生成したコンテンツ、参照資料をプロジェクト単位でまとめ、継続的に利用できるAIワークスペースとして管理できるようになります。ノートブックに蓄積された文脈をもとにCopilotが回答するため、セッションをまたいでも過去の経緯や資料を踏まえて作業を続けられるのがポイントです。(案件の背景を毎回プロンプトに書き直さなくて済むだけでも、長期プロジェクトではかなり効いてきそうです。)
なお、ロードマップ上のリリースフェーズはGeneral Availabilityですが、2026年8月13日時点ではIn developmentです。展開開始時期は2026年8月と案内されており、具体的な開始日や完了日は掲載されていません。また、この項目で案内されている対象プラットフォームはiOSです。
💡 活用アイデア: プロジェクトや顧客案件ごとにノートブックを分けておくと、関連する資料や生成物、チャットの文脈をセッション間で持ち越せるため、長期案件の情報整理や継続的な検討に向いています。
クラシック Outlook のユーザー主導 Copilot インサイト(更新)
クラシックOutlookで、ユーザーがメール内のテキストを手動で選択し、Copilotに関連情報や説明の提示を依頼できる機能が追加されます。プレビューは2026年5月から提供されており、Current Channelへの展開開始は2026年9月に予定されています。
- リリース状態: Preview提供中(2026年5月)→ Current Channelへ展開予定
- リリース時期: 2026年9月に展開開始予定
- 対象製品: Outlook
- 対象環境: Desktop、Worldwide(Standard Multi-Tenant)
- 参考: Microsoft 365 ロードマップ ID 508524
ユーザーがメール内の分からない箇所や追加情報が必要なテキストを選び、Copilotにその部分に関連する情報の提示を求められるようになります。メール全体に対して自動的に処理を行うのではなく、ユーザーが対象範囲を手動で選んで実行する点がポイントです。(Copilotが勝手に動くのではなく、必要な箇所だけをユーザー自身が選んで支援を求める設計なので、AIに警戒感がある職場でも比較的受け入れやすい形だと思います。)
なお、2026年8月13日時点では機能の状態はIn developmentで、プレビューは2026年5月から利用可能です。Current Channelへの展開は2026年9月開始予定ですが、具体的な開始日と完了日はロードマップには掲載されていません。ロードマップ項目の最終更新日は2026年8月10日です。
💡 活用アイデア: 専門用語や略語、社外から届いた分かりにくい依頼メールなど、「メール全体ではなく、この一文だけ意味や背景を確認したい」という場面に向いています。
クラシック Outlook の Copilot 設定がファイルメニューに追加(更新)
Windows版クラシックOutlookから、各種Copilot設定へ直接アクセスできるようになります。これまで別の場所から確認・変更していたCopilot関連の設定を、Outlook内から扱いやすくするアップデートです。
- リリース状態: Rolling out(General Availability、Preview)
- リリース時期: 2026年7月に展開開始
- 対象製品: Outlook
- 対象環境: クラシックOutlook for Windows、Desktop、Worldwide(Standard Multi-Tenant)
- 参考: Microsoft 365 ロードマップ ID 561491
クラシックOutlook for Windowsから、複数のCopilot設定へ直接アクセスできるようになります。ユーザーにとってCopilot関連の設定を見つけやすくし、Outlook内で自身の利用環境を確認・調整しやすくする変更です。ただし、設定の配置場所や変更できる項目、個別のCopilot体験をどこまでオン/オフできるかについては、ロードマップには具体的な説明が掲載されていません。
なお、2026年8月13日時点の状態はRolling outで、プレビュー提供とロールアウト開始はいずれも2026年7月と案内されています。具体的な開始日と完了予定日は掲載されておらず、ロードマップ項目の最終更新日は2026年7月10日です。
💡 活用アイデア: Copilot関連の設定場所をユーザーに案内しやすくなるため、社内FAQや利用ガイドを整備しておくと、設定に関するヘルプデスクへの問い合わせ削減につながりそうです。
ExcelのCopilot体験が編集・計画・チャットの3モードに整理
Copilot in Excelでは、目的に応じて編集、計画、チャットの3つのモードを使い分けられます。既定では編集モードで開き、ブックを直接変更したくない場合はチャットモード、編集前に手順を確認したい場合は計画モードを利用できます。
- 提供状況: 提供状況は利用環境とライセンスによって異なる
- 対象製品: Copilot in Excel
- 対象プラン: 対象となるCopilotライセンスが必要。組織の設定によって利用できない場合があります。
- 参考: Get started with Copilot in Excel
編集モードでは、Copilotが数式、表、グラフ、ピボットテーブルなど、Excelの組み込み機能を使ってブックを直接編集します。計画モードでは、実際に編集する前に作業手順を構造化して提示します。チャットモードではブックを変更せず、データの分析や質問への回答、インサイトの提示に利用できます。作成された表やグラフなどは引き続き編集可能で、変更内容はユーザーが管理できます。
💡 活用アイデア: データを実際に更新するときは編集モード、まず進め方を確認したいときは計画モード、ブックを変更せずに分析結果だけ確認したいときはチャットモード、という使い分けを社内ガイドにまとめておくと分かりやすくなります。
今週の所感
今週は新機能そのものより、展開スケジュールの見直しが目立った1週間でした。Android版OneNoteのCopilot、Microsoft 365 CopilotアプリのNotebooks、クラシックOutlookのCopilotインサイトなど、複数の機能で展開時期が後ろ倒しになっています。
Microsoft 365ロードマップでは月単位、Message Centerでは開始日や完了予定を含むより細かな日程が案内されるケースもあり、両者の情報にずれが生じると、社内アナウンスを出すタイミングの見極めが難しくなります。(社内向けに「今月来ます」と言い切った直後にずれると、地味に信頼を削るんですよね……。)
一方で、マルチテナント エージェント管理のパブリックプレビューは、今後の方向性がはっきり見える動きです。エージェントを「作る・使う」話から、増えたエージェントを「どう把握し、管理するか」という話へ、確実に軸足が移ってきています。管理者は、Microsoft 365管理センターから複数テナントのエージェント インベントリやアクティビティを確認し、リスクの高いエージェントの特定、インストール、ブロックまで行えるようになります。
グループ会社や事業部ごとに複数のテナントを運用している組織なら、機能が本格展開されてから慌てるのではなく、今のうちにMicrosoft Entra Tenant Governanceのガバナンス関係や、委任する管理権限の設計から手を付けておく価値があります。
それでは皆さん、良い業務ハックライフを~

コメント