みなさん、こんにちは!業務ハックLabの「よう」です。
お盆シーズンに入って、社内のSlackもメールもすっかり静かになりましたね。(こういう週こそ、溜まったリリースノートを片付ける絶好のチャンスだったりします)
📅 2026年8月12日時点の情報です。
本記事はアップデート情報をAIを活用して収集・整理しています
📌 今週の要点(TL;DR)
- Gemini Enterprise: カスタムMCPサーバーデータストアが一般提供(GA)に到達。社内独自ツールを正式サポートの構成で接続できます。
- Gemini Enterprise: globalリージョンからのGemini 3.5 Flash削除が延期。新しい削除日程は未定で、移行計画の再調整が必要です。
- Gemini Enterprise: カスタムMCPサーバーの説明(Description)フィールドが廃止。tools/listの自動検出でルーティング精度が向上します。
- Gemini Enterprise: 管理者向けにユーザーデータのCSVエクスポートがGA。ライセンスの棚卸しをオフラインで処理できます。
今週はGemini Enterprise(Google Cloud側のエンタープライズ向け)に更新が集中した1週間でした。
⚡注目: カスタムMCPサーバーデータストア(更新)
Gemini EnterpriseのカスタムMCPサーバーデータストアが2026年8月7日に一般提供(GA)へ到達しました。自社の非公開データ・社内独自ツール・MCP準拠のサードパーティシステムを、Gemini Enterpriseから安全に参照・利用できます。
- リリース状態: GA(一般提供)
- リリース日: 2026-08-07
- 対象ドキュメント: Gemini EnterpriseのStandard / Plus / Pay-as-you-go / Frontline各エディション(Businessエディションはドキュメント体系が別)
- 主な接続要件・制限: 対応トランスポートはStreamable HTTPのみ(旧SSEは非対応)、サーバーURLはHTTPS必須。有効化できるアクションは最大100個です。
- 参考: Gemini Enterprise release notes
7月22日時点ではカスタムMCPサーバーデータストアの作成はPublic Previewでしたが、8月7日にGAへ切り替わりました。標準コネクタが用意されていない社内システムでも、MCPサーバーを立てればGemini Enterpriseの参照先にできる、という構図です。
ただし、この機能は既定で無効になっていて、利用するには組織ポリシー管理者が該当の組織制約をオーバーライドし、必要に応じて接続先FQDNやデータソースとしての custom_mcp を許可する必要があります。さらに、MCPサーバーから取得されたツールはGemini Enterprise上では「アクション」として扱われ、データストアを作った直後は一つも有効化されていないため、使いたいアクションを個別にオンにする作業が要ります。(「作ったのに何も動かない」の原因、だいたいここです)
💡 活用アイデア: 基幹システムや独自の在庫DBなど、SaaSコネクタが存在しない情報源を「聞けば答えてくれる」状態にできます。まずは更新系の操作を持たない参照専用のMCPサーバーを1本立てて、問い合わせ件数の多い社内FAQから置き換えるのが安全な入り口です。
⚡注目: globalリージョンでのGemini 3.5 Flash提供終了を延期(更新)
Gemini EnterpriseアプリのglobalリージョンからGemini 3.5 Flashを削除する計画が、2026年8月6日付で延期されました。改訂後の削除スケジュールは未定です。
- リリース状態: 告知(Announcement)/7月21日付リリースノートの訂正
- リリース日: 2026-08-06
- 対象範囲: Gemini Enterpriseアプリのglobalリージョン
- 主な日程: 当初の削除予定日は2026年8月4日。延期後の日程は未定
- 参考: Gemini Enterprise release notes
7月21日の告知では「8月4日にglobalリージョンからGemini 3.5 Flashを削除する」とされていましたが、その訂正としての延期です。中止ではなく延期であり、新しい日程が決まり次第あらためて告知される、という位置づけになっています。(つまり削除方針が撤回されたわけではなく、現時点では移行猶予が伸びたという理解です)なお、対象はあくまでGemini Enterpriseアプリのglobalリージョンであって、Gemini APIや一般向けのGeminiアプリの提供終了を告知したものではない点は、混同しないようにしたいところです。
💡 活用アイデア: Gemini 3.5 Flashを前提にモデルを固定している業務がある場合、この延期は「移行を先送りする理由」ではなく「移行を検証する時間が増えた」と捉えるのが安全です。エージェントの応答品質をGemini 3.6 Flashなどの後継候補で並走比較しておくと、削除日が確定してから慌てずに済みます。globalリージョンではGemini 3.6 Flashがすでに提供されており、利用には管理者による機能トグルの有効化が必要です。
カスタムMCPサーバーの説明(Description)フィールドが廃止(更新)
カスタムMCPサーバーデータストアの設定から、説明(Description)フィールドが2026年8月6日付で廃止されました。Gemini EnterpriseがMCPサーバーのtools/listエンドポイントを自動で呼び出し、ツール・パラメータスキーマ・機能を直接検出して理解するようになったためです。
- リリース状態: 変更(Change)
- リリース日: 2026-08-06
- 対象範囲: Gemini EnterpriseのカスタムMCPサーバーデータストア
- 既存環境への影響: 既存のカスタムMCPデータストアは更新作業不要
- 参考: Gemini Enterprise release notes
これまでは、データストアの用途を説明フィールドに記述する必要がありました。今回の変更で、明示的なツール定義とパラメータスキーマに基づいてリクエストがルーティングされるようになり、設定が簡素化されると同時に、ルーティング精度も向上するとされています。(説明文のチューニングに半日溶かした経験がある人ほど嬉しい変更じゃないですか?)既存のカスタムMCPデータストアに対応作業は不要です。
💡 活用アイデア: これからMCPサーバーを実装するなら、データストア側の説明文ではなく、MCPサーバーが公開するツール定義とパラメータスキーマの記述品質に工数を寄せるのが正解になります。ツールの目的やツール名、引数名、型、必須・任意を曖昧にしないことが、適切なツール選択とルーティング精度の向上につながります。
ユーザーデータのCSVエクスポート(新規)
Gemini Enterprise管理者がユーザーデータをCSVファイルとしてエクスポートできる機能が、2026年8月10日に一般提供(GA)となりました。
- リリース状態: GA(一般提供)
- リリース日: 2026-08-10
- 対象範囲: Gemini Enterpriseのユーザーライセンス管理者向け機能
- 主な数値仕様: 出力形式はCSV、最大1,000,000件のユーザーレコードに対応。処理には最大2.5分かかる場合があります。
- 参考: Gemini Enterprise のサブスクリプションを取得してライセンスを割り当てる
操作はGoogle Cloudコンソールの「Gemini Enterprise > ユーザーの管理(Manage users)」ページで対象のマルチリージョンを選択し、「すべてのユーザーをエクスポート」から行います。出力したCSVは手元で並べ替え・フィルタ・分析ができるので、コンソールの画面を1ページずつ眺める必要がなくなります。(地味な機能ですが、棚卸しの季節にはちゃんと効きます)CSVにはメールアドレス、ライセンス構成、割り当て日時、最終ログイン日時、割り当て状態が含まれます。
💡 活用アイデア: 四半期ごとのライセンス棚卸しや、部門別の割り当て状況レポート作成がぐっと楽になります。エクスポートしたCSVを人事マスタと突き合わせれば、退職者や異動者に紐づく未回収ライセンス、長期間ログインしていないユーザーの洗い出しも定型作業にできます。
今週の所感
今週のGeminiは「エンタープライズ運用の地固め」に振り切った1週間でした。派手な新モデルの発表はありませんが、カスタムMCPサーバーデータストアのGA昇格は、社内システム連携を本番運用に乗せるかどうかを判断するうえで、かなり大きな変化です。
一方で、実務目線でいちばん気をつけたいのは、Gemini 3.5 Flashの削除延期のほうかもしれません。(延期のニュースって、安心して忘れちゃうんですよね)モデルの提供終了は、日程が決まってから動き始めると移行が慌ただしくなりがちです。猶予が増えた今のうちに代替モデルの検証を回しておくのが、結局いちばん安上がりだと思います。
それでは皆さん、良い業務ハックライフを~


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